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菊芋って何?効能や保存方法は?
菊芋という野菜はご存知ですか?
菊芋はキク科の植物です。
キクと芋の2つの名前が入っているのでややこしいかもしれませんが、2つに分けるとわかりやすいです。
まず花の部分ですが、秋ごろになると菊に似た花が咲きます。
そして根っこの部分は生姜の姿に似たイモのような塊根を付けます。
この2つの特徴があって菊芋という名前がついています。
他にも菊芋には特徴があるのでいろいろと調べてみました。
菊芋の歴史
菊芋の歴史はかなり古く、なんと江戸末期から明治初め頃にアメリカより導入されたものとされています。
その時代以降の食糧難の時代には野菜の代替として需要が高く多くの人が主食として食べていたと言われています。
歴史の古い菊芋の栄養価はかねてより知られていましたが、最近になって糖尿病などの対処食として見直され菊芋茶などの商品も開発されるようになりました。
菊芋の栄養と効能
菊芋の栄養はカリウムの含有量が非常に多いのが特徴です。
そのため高血圧対策に効果があるということで見直されている食材になっています。
その上、イヌリンという成分が含まれているのにも注目されています。
これは血糖値の異常などに良い影響を与える成分で天然のインシュリンとも呼ばれている多糖類なのです。
他にも一般的なイモ類に比べて低カロリーの健康食材でもあります。
理由としては菊芋にはデンプンがあまり含まれていません。
そのカロリーはジャガイモの半分以下のカロリーなのでダイエット食にも利用される場合があります。
菊芋の選び方?
美味しい菊芋を選ぶためには、まず丸く太っているものを選ぶようにしてください。
生姜にとても似ていますが、生姜よりもさらに丸みを帯びているものが良いと覚えておいてください。
触ってみて実が硬くなっているものが良いので柔らかくなっているものは避けましょう。
鮮度が落ちて来ると硬さがなくなります。
菊芋の保存方法
土が付いた状態で購入したらそのまま冷蔵をしてください。
表面を洗ってしまことでイヌリンも減ってしまい日持ちも悪くなります。
保存方法としましては普通のイモ類に比べて繊細なので気を遣いますが、本来強い野菜ですので土に埋めると次の春また目を出すほどの生命力にあふれています。
菊芋を使ったおすすめ料理
おすすめというほど大げさではないのですが、肉じゃがを作る要領でジャガイモの部分を菊芋に代えて作ってみてください。
カロリーは抑えめで栄養価も高いという効能を利用してダイエット食としても重宝できそうです。
その他には細く千切りにしてきんぴら風に炒っていたりポテトグラタン風にアレンジしても美味しく食べられます。
最後に
見た目からしてもイモという感じなので、食べるのにも抵抗感はないと思います。
思わぬ栄養が含まれているので、スーパーなどのお店で見かけたら食べてみてはどうでしょうか?